負けられない戦いがある。他の選手も様々な想いをもってスタート地点に集まっている。壮大なレースのスタート前、リタイアしないか不安になる。たぶんアントニオ猪木がいたら「レースの前にリタイアを考える奴がいるかよ！」といってビンタされるだろう。青森駅～下関駅まで1550kmを走り抜ける、日本最長のマラソン大会の完走記です。
1日目（青森県青森市～秋田県大館市：82km）
2021/4/24 10:00青森県青森駅からウルトラランナー14人が、1550km先にある山口県下関駅を目指して走り出した。
ゆっくりとしたスタート。ときどき信号機にひっかかりながら走っていきます。スタートから3時間もすると、集団もばらけてしまい一人旅になる。
コース上にマーキング(進むべき子方向を知らせる看板等)はなく、各自が地図やGPSデータをみて、正しいルートを選択する。
スタートから7時間くらいで青森県と秋田県の県境の矢立峠を通過。そこから20km先にある大館市に向けて峠を下りていく。スタートから80km地点の大館市に20:00頃に到着。コンビニで夕食を買って、ホテルにチェックイン。
これから3週間にわたる長いウルトラマラソンの1日目が終了した。
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2日目（秋田県大館市～秋田市：86km）
5:00にホテルを出発。10km地点で愛知から来たコジカニさんと会う。なかなか選手に会うことが少ないので、他の選手と会うととても嬉しい。15km地点のすき家でカレーを食べて、本日の核心部となる上小阿仁の山越えに向かう。なかなかのアップダウンが連続して続く。途中の上小阿仁の道の駅でそばを食べてエネルギー補給。その後もアップダウンに苦戦しながら、20:00頃に秋田市北部に到着。その日は、秋田在住のアドベンチャー仲間の家にお世話になった。
3日目（秋田県秋田市～にかほ市：78km）
アドベンチャー仲間に、前日の走り終えた場所まで車で送ってもらいスタート。この大会は、コースから離れるときに車や電車に乗ってもOK。また、走りはじめるときは、その場所に戻ってきて再スタートしなくてはならない。
秋田市役所前を通り、いよいよ日本海に出る。天気は上々。風も強くなく走りやすい。右手に日本海を見ながら、南下していく。昼過ぎには気温も上がってきたので、道の駅でソフトクリームを食べたりして走る。17:00頃に道の駅象潟に到着。今日はここで終えて、道の駅のお風呂に入った。サウナから日本海に沈む夕日がとても印象的だった。
4日目（秋田県にかほ市～山形県鶴岡市：76km）
道の駅象潟を5:00出発。しばらく走ると秋田県と山形県の県境を通過。遊佐、酒田と走り、酒田市役所前で、野田選手に会う。その日は、山形県鶴岡市の五十川駅で終了。
5日目（山形県鶴岡市～新潟県胎内市：80km）
五十川駅を6:00頃出発。ひたすら南下して、新潟県に突入。久々に松本選手と会う。名勝「笹川流れ」のある新潟県村上市に入るが、これが長い長い。結局、40kmも村上市が続いた。村上市を抜ける頃に雨に降られる。1日70～80kmを目標に走っていたが、今日はちょうどいい場所に泊まれるホテルがない。コースから少し外れた中条駅まで走り、そこから電車で新発田に行き宿泊した。
6日目（新潟県胎内市～弥彦村：77km）
始発で中条駅に戻って、スタート。走り始めて3時間、ついに新潟市に突入。10:00頃に新潟駅到着。ここで野田選手と会う。野田選手はテント泊でここまで来たが、今日はこのまま新潟市のホテルに宿泊するとのこと。私は、そのまま先に進んだ。
新潟市から柏崎市を目指すが、海沿いの道は通行止めとのことなので内陸の道を進む。途中の弥彦駅で6日目を終了した。弥彦で宿泊施設がなかったため、2駅先の吉田で1泊。
弥彦駅で原選手に遭遇。聞くと「序盤は1日120kmペースで走っていたが、足を故障し本日は30km。他の選手が頑張っているので、走れなくても進む。最後まで同じコース上にいたい。」とのことだった。原選手は仕事の関係上、タイムリミットがあり、その後富山でレースを終えました。
7日目（新潟県弥彦村～柏崎市：57km）
始発で弥彦駅に戻ってスタート。柏崎へは途中から海沿いを選択することもできたが、内陸の道を選択。暑くてフラフラになりながらも、柏崎に到着。ヒマラヤスポーツで5本指ソックスを購入。その後、すき家でカレーを食べながら、スマホで雨雲レーダーを確認。すると、20分後に雨が降るとのこと。今日の宿まであと3km。急いでカレーを食べて、走り出す。この旅最速ペースを出して、宿に到着。その3分後に強い雨が降ってきた。ギリギリセーフ!!
本州縦断フットレースはスポーツエイドジャパンさんのイベントです。
