本州縦断・青森~下関1550kmフットレース完走記 #2

負けられない戦いがある。他の選手も様々な想いをもってスタート地点に集まっている。壮大なレースのスタート前、リタイアしないか不安になる。たぶんアントニオ猪木がいたら「レースの前にリタイアを考える奴がいるかよ!」といってビンタされるだろう。青森駅~下関駅まで1550kmを走り抜ける、日本最長のマラソン大会の完走記です。

8日目(新潟県柏崎市~糸魚川市:77km)

今日の目的地は糸魚川。もう青森を出発して1週間以上走っている。身体も慣れてきたが、だいぶ浮腫んでいる。走ったり歩いたりを繰り返しながら進む。糸魚川手前のサイクリングロードで松本選手に会う。しばらく一緒に走って、私は糸魚川でホテルへ。松本選手は夜通し進んで、一気に富山を目指すとのことだった。

9日目(新潟県糸魚川市~富山県射水市:77km)

早朝に糸魚川を出発。青海駅まで約10kmを走る。この駅から市振駅までは、このレース唯一の電車乗車区間。道路の路側帯が狭く危険なため、電車に乗ることになっている。電車に乗って市振へ。市振で降りると軽く雨が降ってきた。走り始めて、すぐに富山県入り。長かった新潟県が終わった。すると、雨がさらに強く。強い雨と風の中、富山市を目指す。富山市に入るあたりで雨が止む。富山市でカレーを食べて、時間があったのでもう少し先の射水を目指す。途中で、仕事が休みになりサポートをしてくれる嫁と合流。小杉駅前のホテルでこの日は終了。

10日目(富山県射水市~石川県能美市:74km)

ホテルを5時に出発。高岡を通過して、富山県と石川県の県境・天田峠へ。長い上りを歩いて、天田峠を越えて石川県入り。金沢の兼六園付近は、観光客がいっぱい。久々に多くの人を見た気がします。その後も、走って金沢市の端で終了。

11日目(石川県能美市~福井県越前市:77km)

金沢市を出発して、淡々と走る。加賀市で775km地点を通過。これでちょうど中間点。長いようで短かく感じる11日間。それでもまだあと半分残ってる。福井県に入って、福井市で松本選手に会う。先日は、「2日間寝ないで富山市を目指したが、寝ないで走るのは良くないよ」とのことだった。越前市で本日のランは終了。

12日目(福井県越前市~若狭町:70km)

越前市を出るとすぐに峠道に突入。一気に山深くなる。峠に向けて上っていく途中で雨に降られる。レインウェアを着て、ひたすら歩き。峠を越えてからは、少し走りながら敦賀市に入る。敦賀市を越えても雨はやまず。このあたりの道は路側帯も狭く車の往来に神経をつかう。途中で右くるぶし上あたりが痛むようになってきた。青森を出て850km、シューズのソールが減り、着地が安定しなくなったことが原因のようだ。新しいシューズが欲しいが、すぐには手に入らない。十村駅で終了。

13日目(福井県若狭町~京都府舞鶴市:70km)

十村駅から約20kmで小浜市。海外沿いにある人魚像が通過ポイントになっていたが、人魚像の周りには修学旅行的な学生が多くいたので、そのまま通過。海岸沿いのアップダウンは歩いて進む。本日は天気が良く、日本海もキレイで穏やか。京都府に入る手前で松尾寺方面に向かって山道に入る。結構、上ったところに松尾寺があり、そのあたりから京都府。いよいよ関西に突入。山から下りると舞鶴市。軍艦が停泊していて、いかにも港町。さらに進んで西舞鶴駅に到着。本日はここで宿泊。


 

本州縦断フットレースはスポーツエイドジャパンさんのイベントです。

 

本州縦断・青森~下関1550kmフットレース完走記 #1

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