Backyard Ultra Last Samurai Standing【終わりの見えない大会】

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ゴールまで何キロ走ればいいのか?何時間走ればいいのか?そんな終わりの見えない大会が存在します。それが「Backyard Ultra」という大会です。今回は日本で初めて開催されたBackyard Ultraに参加した参戦記です。

結果として、私は30時間で201キロを走り、大会を終えました。

Backyard Ultraとは

Backyard Ultraはウルトラマラソンレースの形式で、競技者は1時間以内に6706メートルの距離を連続して走らなければなりません。各ラップが完了すると、通常、1時間以内の残り時間が次のレースの回復に使用されます。(wikipedia英文より)

簡単に大会の流れを以下に示すとこのようになります。

①スタート
②約6.7キロのコース走る
③スタート地点に戻って休憩
1時間ごとに繰り返す
①~③ができなかったら、その選手は終了
最後1名が残るまで延々続ける。

Backyard Ultra Last Samurai Standing

Backyard Ultra Last Samurai Standingは日本で初めて開催されたBackyard Ultraの大会の大会名です。
今回の概要は以下の通りです。

・2/8 12時スタート東京都高尾グリーンセンター
・出走16名
・片道約3.3kmの往復コース
・1周あたり累積標高157m
・参加費20,000円(サポート+10,000円)

大会の記録

装備

真冬の高尾、気温も氷点下になるため、保温を第一に考えて装備を持っていきました。
詳しくはギア編参照。

スタート時の服装

サポート

この大会はサポートを1名つけることができます。優勝した館野さんはサポートなしでの参加でしたが、長時間レースに自信がある場合を除いてサポートはつけたほうがいいです。
私は今回、アドベンチャーレース仲間のまめさんにサポートをしてもらいました。

コース

今回のコースは高尾グリーンセンターをスタートし、林道を約1km下って、さらに平坦なアスファルト道を1km走り、アスファルトを道1.3km上る。これを往復して約6.7kmとなるコースでした。

大会模様

スタート~12周

2/8 12:00、高尾グリーンセンターをランナー16名が一斉にスタート。トレイルをメインにしているランナー、ロードのウルトラをメインにしているランナーなどみんな歴戦の強者。誰が優勝してもおかしくないメンバーでした。
最初の林道下りを比較的速いペースでみんな下っていきます。過去の経験上、下りによる足への負担が大きいのでゆっくり後方から最新の注意を払って走りました。アスファルト道に出ても少し下るので、足への負担を抑えるため小走りに走ります。20号線から別の道に入り、今度は上り。上りは頑張らないのがロングの基本、決して息が上がらず汗をかかない程度に走ったり歩いたり。先頭の選手は勢いよく走ってましたが、他の選手は上りを歩いてました。スピードレースではないので効果的に歩くのがこの大会のポイントです。
折り返し地点までずーっと上り。折り返し地点には穴あけ器が木に吊るしてあり、それでゼッケンにある周回番号をパンチします。
パンチが終わったら、今度はスタート地点に向けて帰ります。行きが上りなら帰りは下り。下りは足への負担が大きいので小走りで着地もソフトを心掛けて走りました。これが後半に響いてきます。
最後に林道を1km上ってスタートの高尾グリーンセンターに着きます。スタート地点に戻るとスタッフがパンチされたゼッケンを確認して1周が終わります。だいたいスタートから戻ってくるまで50分。
私は周回が終わったら、すぐにサポートのまめさんに食べたいものを告げて、休憩に入ります。序盤はとくに疲れもないので座って休んで、まめさんが作ってくれた温かいスープや飲み物、おにぎりを食べて次のスタートにそなえました。次のスタート前にホイッスルが3回、2分前に2回、1分前に1回鳴ります。
2分前になったらスタート準備をはじめ1分前にスタートエリアに並びました。
序盤の12周は、とにかくペースを上げず、足への負担を減らすよう、頑張らないランニングを心掛けました。6周目から夜になりライトを点灯して走ります。
10周を過ぎる頃からやめていく選手が出始めました。

スタート直前の様子

周回を終えて帰還

12~24周

日を超えた午前0時過ぎ。気温は氷点下になります。休憩していると身体が冷えてきて足も動きにくくなり、ランニングがツラいです。とくにスタートして最初の1kmの林道は身体が動かないので我慢の走りでした。
スピードを上げないので体温もすぐには上がらず、林道を震えながら下ってました。林道を下ったころにやっと身体がいい感じに温まり、そこからは淡々と走れました。
気温が低いため手の指先が冷たくなるので、今回はスキーグローブを投入。これがかなり良かったです。夜中から朝方まで着けていたのですが、指先は冷たくならず走りに集中できました。
スタート地点に戻るとすぐに、序盤と変わらずサポートのまめさんに食べたいものを告げます。この後、間髪入れず車の後部に敷いたマットレスに横たわり目をつぶります。睡眠に入ることができなくても、目をつぶるだけで眠気はある程度取れます。5分横になっている間、サポートはご飯とマッサージをしてくれました。5分後に起きて3分で食事、そして2分準備でスタートです。
食べ続けることで、今回は気持ち悪くならず走り続けることができました。(補給も別途書きます)
15周経過で約100㎞。でもこれは通過点。
24周経過で約100マイル(160㎞)です。この時点で10名が残ってました。これも通過点です。
24周時点では身体も動き、足の痛みもなくまだまだ走れる感じでした。

車で横たわって休憩

起きたら食べる

24~30周

25周目に両太ももと左内股に痛みを感じました。「痛みは脳が発しているもの」なので、何とか痛みから意識をそらすよう、別のことを考えたりして走りました。
26周目、サポートのまめさんに痛み止めをもらって飲み、走ってました。痛み止めの効果は絶大でしたが、延々続けることができるものでありません。応急処置的対応です。
29周目スタート時点で7名。この周回を終えて、30周目のスタートを待っていても2名が帰ってきません。
30周目スタートの10秒前に2名が帰ってきました。そして30周目スタート。ふと後ろを振り返ると、帰ってきた2名がいません。残りは5人になってました。
残った5人のうち4人は沖サバ経験者。3人は完走経験があり、私は完走未経験。400キロのアスファルト道を走ることを知る猛者が3人も残ってました。
レース前は限界まで走る予定でしたが、大会直前に回避できない予定が入ってしまい、最大30周までとなってしまいました。そしてこの周回がまさに30周目。最後の1周は「これでもう走らなくていいんだ」という気持ちと「もっと走りたい」という気持ちが入り混じった状態で走ってました。最後の林道で、スイーパーをしていたJR田中さんと並走し、最後の200mは悔いのないよう全力で走りました。そして30周が終了。
スタッフに31周目には行かないことを告げ、主催者のトモさんから失格(勝者以外は全員失格になる)の宣告を受け、31周目に入る他の4名と握手を交わして私のBackyard Ultraは終わりました。

レース終盤の帰還

レースを終え失格の宣告

レース後

高尾グリーンセンターのお風呂に入り、仮眠を取って夜中0時くらいに帰宅することができました。

私の考える攻略法

とにかく足への負担を減らすこと、これが第一です。
詳しくは攻略編参照。

所感

日本で初開催のBackyard Ultra。選手もみんな初めての大会。効果的な戦略もわからず、手探り状態でのレースでしたが、とても楽しみました。
最後の1人になるまで、レースは続くので最初はみんなピリピリした状況で走るのかと思ってましたが、アットホームで終始楽しく走れました。当然、足の痛みが出てからはツラかったです。
とくに、時間内にスタート地点に帰還できない選手と、スタート後にすれ違うのですが、みんなハイタッチで「ナイスラン!!」と言って、最後まで検討した選手を讃えていたのはとても印象的でみんな紳士でした。
今回は30周で終えましたが、次回は60周までいけるよう気力と体力を整えておきます。必ずまた出ます。
サポートのまめさん、主催のトモさん、JR田中さんはじめスタッフのみなさん、選手のみなさん、本当にありがとうございました。おかげで素敵な大会を30時間もの長い間じっくり堪能できました。

Strava Japan Clubsさんに大会の模様を取り上げてもらいました

Strava Japan Clubsさんのインタビューを受け、その内容をサイトに取り上げてもらいました。

公式サイトで大会の模様が動画配信されました


出典:BackyardUltra.jp

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