OMM JAPAN 2019 in KIRIGAMINE-KURUMAYAMA のストレート エリートに明日香と2人で参加しました。結果は総合6位、混合2位。なんとストレートの長い部門で5年連続混合2位という快挙を達成しました!!
OMMとは
このイベントはあえて気候条件の厳しい時期に、必要な装備を全てバックパックに背負い常に携行し、ナビゲーション力、セルフエマージェンシー力、判断力など、全てのマウンテンスキルを駆使して挑みます。参加者には山岳地を安全かつ正確に行動するための経験、体力、ナビゲーションスキル、野営技術が不可欠であり、まさに「山の総合力」が試されます。(公式HPより)
参加クラス
Straight Elite
結果
1日目:34km 6時間34分
2日目:28km 5時間24分
合計:62km 11時間58分
総合6位(男女混合2位)
準備
今回の準備で重視したのが「軽量化」と「相互チェック」です。
軽量化
実は今まで、あまり軽量化に力を入れてきませんでした。そのため、だいたい毎回、水を含めて10kg以上の装備を背負って走っていて「重いなぁ」とぼやくはめに。そのため、今年は「もっと軽く」をテーマにグラム単位で装備重量を削っていきました。
相互チェック
各自で軽量化をしていきましたが、最後にお互いの装備をそれぞれが見て、さらに削れる部分がないかをチェックしました。装備忘れ防止も防げたのでやって良かったです。
役割分担
チーム戦なので、それぞれに役割があると、各々のモチベーションも維持でき、チームとしてうまくいきます。
たけぷー
ナビゲーター
地図を読む係です。
明日香
高度計
私が地図読みに専念するため、高度をチェックしてもらいました。「50m下ったら尾根の分岐だから、30m下ったら教えて」と言って、あとは地図に専念する感じでレースを進めました。
補給管理
地図読みをしていると、没頭してしまい補給を忘れることがあります。そうならないように、一定時間ごとに補給タイミングを教えてもらいました。
DAY1
S-1
スタートしてすぐにログ用GPSを起動していないことに気づき、荷物をおろしてザックを開ける。さらに手にはなぜか地図が2枚!!明日香にお願いして1枚をスタート地点に返しに行ってもらう。スタートから道を走ったり歩いたり。
1-2
最初からロングレグ。途中のシングルトレイルへの入口を見過ごして少しロスしたが、思った通りのルートを維持できた。2へのアプローチは北側の沢を詰めていった。途中で丹羽・上野ペア、キラリン・ヨネペアに会う。
2-3
2から尾根を東に進み、途中から藪を切って下のみ道に出ることを考えた。結果、藪が濃すぎてルート選択としては失敗。気づくと前に吉藤・岩崎ペアがいた。
3-4
3から一度沢に下りて、道を見つけ4へアプローチ。
4-5
尾根伝いに三角点を越えて北側のダブルトラックに出る。そこからずっと道を使い大きな尾根を迂回。5手前のマーシャルポイントでヒデさんに会う。その後、5を取ってきた、ふきのとうペアとすれ違う。5の南西にある道の分岐からコンパス直進で取りに行ったが、手前の尾根に引き込まれ、やや時間をロス。後でふきのとうヒロキくんに聞いたら、道を使って大きな尾根を迂回ではなく、沢を詰めて最短距離で攻めていったとのこと。確かに!!
5-6
マーシャルポイントまで走って戻り、尾根を1本横切る。沢の道を西に進んで、途中から枝沢を詰めてもう1つのマーシャルポイント近くに出る。6へは尾根を使う。
6-7
最短距離を検討したが、途中の地形がのっぺりした部分で時間をロスしそうな予感がしたので、西側の道を使う「守りのルート」にした。道を使うルートなので迷うことなく7に行けたが、時間的にはややロスだったかな。
7-8
尾根2本を横切る、最短だけどパワーを要するルートを選択。ガツンと登ってガツンと下りるを繰り返すので、体力を消耗。足も攣り気味になる。8手前でたけさん・かーさんペアに会う。
8-9
あまり体力を使いたくないけど、最短距離に近いところを行きたいので、尾根を横切ることを選択。2本横切る予定だったが、途中で疲れてコンタリングに切り替え。9は他のクラスの人たちもいて、すぐに見つかる。
9-10
10に続く道にどのように出るかがポイントだった。9から約50m上の標高を保ったままコンタリングしていく。植生界を確認して西に向かったら、目当ての道に出た。
10-11
地図読み要素はなく、ひたすら道を走る。他のクラスのペアもゴールに向けて歩いていたが、その横を声を掛けて走らせてもらった。ありがとうございます。
11-F
フィニッシュまで走り抜ける。6時間34分。男女混合2位。1位のふきのとうペアから15分遅れ。
キャンプ
・すぐにご飯
・そしてすぐに寝る
・寒くて6回起きる
DAY2
S-1
前日の着順で1分おきにスタート。スタートしてすぐに前でふきのとうペアが右往左往してた。スタート位置がわからなかったらしい。1へはアップダウンが多めの道を選択してしまい、少し時間をロス。途中でまめさん・山ちゃんペアに会う。
1-2
道を使って2の北側に回り込む。2に続く尾根を登っていると、沢の中を登るふきのとうペアが見えた。2は先着。
2-3
2から鹿柵沿いを下って道をつかい3へアプローチ。最短距離を通ったふきのとうペアと3は同着。
3-4
ふきのとうペアと付かず離れずの状態で、ほぼ同じルート取り。
4-5
北側の道に出て走る。ロードではウチがやや速いが、山の中ではふきのとうが速い。5もほぼ同着。
5-6
6に向けた尾根に難なく取りつくことができた。このあたりでふきのとうペアから徐々に離される。自分の調子が低下してきたので、レインウエア上下を明日香のザックに入れて荷物の軽量化をはかる。
6-7
立入禁止区域に入らないギリギリの尾根上を進む。このあたりで山本・飴本ペアに会う。レースも終盤、足が疲れて攣りそうになる。
7-8
トレイルを使って8へアプローチ。8手前にあった壁のような登りは本当にキツかった。雨だったら滑って登れなかっただろう。ここで、自分の調子が上向いてきたので2人分のレインウエア上下をもらい、明日香の荷物を軽くする。8へ伸びるトレイルに乗換えも想定通りにでき、8を上から取る。
8-9
「もうあとは道を使って行けばいい」と、油断していた。当初のルートプランは9を西側の峠から沢沿いの道からアプローチして取りに行くつもりだった。しかし、途中の道の分岐でルートプランに迷いが生じてしまい、急遽変更して南側の峠からアプローチ。結果、これが遅くて失敗。
9-10
ダブルトラックを爆走して下った。もう最後なので悔いないよう走りまくった。2日間の最後の下りを楽しく歩いているチームの横を猛スピードで駆け抜けた。驚かせたチームのみなさん、すみません。
10-F
10からFまでたったの200mだったが、全力で走って階段を下った。2日目は5時間24分。2日間の成績はストレートエリート総合6位(男女混合2位)だった。
所感
- 日頃のトレーニングの成果を感じた
- 全力を出し切ったがプランニングがまだまだ未熟だった
- 軽さは正義
- 地図読みはほぼノーミス。しかし、混合1位のふきのとうとはルート選択で大きく差がついた。
- ふきのとうは沢も使ってほぼ最短ルートを通っていた。我々は比較的沢を避け尾根を使うようなルート取りだった。
- 6年連続でストレート エリート(ロング)を完走
- 5年連続男女混合2位の快挙達成!!
- Outdoor Gear Maniacsさんより提供いただいた、ザック、テント、クッカーを使い円滑にレースをすすめることができました。ありがとうございます!!