グルっと本島一周!!沖縄本島一周サバイバルラン

沖縄本島を一周回るというマラソン大会があります。制限時間72時間。その距離約400km。今回はそんな大会に参加した2018年の参戦記です。

沖縄本島一周サバイバルランとは

沖縄本島一周サバイバルランはその名の通り「沖縄本島をグルっと一周する」超ウルトラマラソン大会です。距離400km、制限時間72時間というかなりシビアな大会です。完走率はだいたい30%前後。
今回は参加者は全国から集まったウルトラマラソンの猛者総勢64名でした。

本記事は2018年に参加したものです。
他の年の参戦記はこちら

全国から集まった猛者の方々

スタートまで

大会前々日の夜にスタート地点となる沖縄県那覇入り。

前日に大会参加の準備をしました。スタート12時間前にガーニーグーを足に塗り、胃腸不良対策のためにガスター10を服用し、就寝しました。スタートは翌日12時。

大会当日は10時40分に会場に到着。すでに多くの全国から集まった猛者が集合していました。11時からブリーフィングが始まり、400kmに及ぶコースの説明が20分程度でされます。事前に主催者からはコース地図がインターネット上に公開されているので、とくに質問もなく終了。11時45分頃に建物の外に出て、12時から2分おきに10人づつくらいウェーブスタートとなります。

10人づつくらいのウェーブスタート

スタート~残波岬(CP1)

那覇市奥武山公園近くをスタートし、国道58号を北上します。途中でバイパスに入ったり、米軍基地前を通過しながら、20km地点付近で読谷村方面に向かい残波岬を目指します。畑の中の道を通り、32km地点の残波岬を3時間30分で通過。

序盤は交通量の多い道路の歩道をいきます

残波岬~名護市安里三丁目

残波岬から海岸線を走って国道58号に戻ります。58号に戻ってすぐに今度は万座ビーチ方面へ海岸線を行きます。このあたりで夕暮れを迎え、海の向こうにキレイな夕焼けを見ることができました。あたりも暗くなって頃にヘッドライトを取り出し点灯。まだまだ足は元気です。

許田ICの脇を通過し夜の名護市街に入っていきます。このあたりはお店が多いので店で飲食する選手も多いです。名護市のメインストリートを通り抜けると77km地点の時間計測ポイントである安里三丁目に到着。8時間30分くらい。調子がよかったので元気に走ってきたところ参加64人中8位で通過できました。

海岸線沿いも走ります

名護市安里三丁目~海洋博公園

77kmの時間計測ポイントを通過し、80kmあたりで国道449号に入ると人家も少なくなります。真っ暗な海岸線の道を走ります。昼間なら眼下にキレイな海が広がっているのですが、真っ暗で波の音だけが聞こえます。

80kmを超えてしばらく走っていると、突然吐き気の気配を感じました。経験上、胃腸不良による吐き気の前兆です。無理して走り続けると必ず吐いてしまうので、歩きに切り替えて、持参した「スクラートG」を服用しました。そして歩き続けること30分。だいぶ吐き気の気配もなくなってきたので、再び走ります。その後は順調に進み、約100km地点の海洋博公園を通過しました。スタートから約12時間。

夜は自販機が明るい

海洋博公園~天底

海洋博公園を過ぎてすぐに、再び吐き気の気配を感じました。手持ちの「スクラートG」は先程使用してしまったので、こんどは「ガビスコン」(海外で利用されている胃腸薬)を服用。その後20分ほど歩いて、コンビニでチップスターを購入。お腹がすいていたので5枚ほど食べると、胃のむかつき感をおぼえたので食べるのをやめました。さらに10分歩いて、そろそろ胃の調子も大丈夫かなと思ったところで走り始めたところ、すぐに嘔吐。

こうなると厳しい状況になるので、歩きに切り換え、さらに途中のバス停で10分ほど横になって寝てみました。再び走ってみると、やはり嘔吐。歩いて進みます。軽快に走っていく選手に何人も抜かされ、自分自身の不甲斐なさを実感。「何のために沖縄まで来たのだろうか」と何度も自問自答しながら前進しました。

107km地点の時間計測ポイント、天底についた時点で心が折れていて1時間ほど寝ることにしました。スタッフの方がマットや寒さよけのための段ボールを貸してくださり、非常に快適でした。

天底~真喜屋(リタイア)

1時間寝た後、走り出す前にスタッフの方から豆乳をいただき、天底を出発。しかし、出発して100mで嘔吐。走りたくても走ると内ももとふくらはぎが攣ってしまい走れない状況。しかたなく歩いて前進します。

先程寝たはずなのに、眠気も襲ってきたので道端で横になり寝ました。どれほど時間が経ったのかわかりませんが、寒さで目が覚め、再び歩きます。ちょっと体に負荷がかかると嘔吐。そんなことを繰り返しながらちょっとずつ進んでました。

目の前にバス停が見えたとき完全にリタイアを決意し、「バスに乗って名護経由で那覇に戻ろう」と思いました。始発のバスは7時30分くらい。現在の時間が6時くらいだったので「1時間半くらいここで休もう」とバス停の前に座り込みます。

すると、男性選手が歩いてきたので「もうリタイアして、ここからバスに乗って名護経由で那覇に戻ります。」と伝えると、「この先にエイドがあるらしいですよ。そこまで行けば大会の回収車で那覇に行けますよ。」と教えていただき、一緒に歩いて先に進みました。

そこから2人で一緒に進むと、彼は毎週のようにウルトラマラソンやロングトレイルに参加している猛者であること、私と同じように胃腸不良になりリタイアを考えていることを知り、いろいろ話をさせていただきました。それから約1時間、120km地点の真喜屋のコンビニに到着するとスタッフがおり、リタイアを申告。私の沖縄サバイバルランは終了しました。

リタイアしたファミリーマート名護真喜屋店

リタイア後

リタイアした後は大会スタッフの車で那覇に戻り、荷物の置いてある部屋で3時間ほど寝た後、会場を後にしました。それから帰りの飛行機までの3日間は、リタイアした悔しさを噛みしめながら、その原因を考えました。

帰りの飛行機でもリタイアの悔しさは変わらず、「来年も再び沖縄に来て必ず完走する!!」と強く心に誓い沖縄を後にしました。

ちなみに今回の大会は気象条件が良かったためか、例年よりも完走者は多く、64人出走中23人が完走しました。

通過タイム

32 たけぷー: サバイバルラン 400km(男子) 途中棄権

総合順位通過点記録距離計測時刻
スタート0.012:04:00
12/64CP1(残波岬)3:37:1234.015:41:12
10/64安富祖6:22:4258.018:26:42
8/64宮里3丁目8:38:4877.020:42:48
17/64天底14:06:50107.002:10:50
リタイア真喜屋19:00:00くらい120.007:00:00くらい
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