2005 日本山岳耐久レース参戦記

10/9~10にかけて武蔵五日市にて開催された、第13回日本山岳耐久レース(ハセツネcup)に出場してきた
かなりの長文です
<<スタート前>>
10時に武蔵五日市に到着し、早速会場に向かう
受付前に場所取りをしようと思い中学校の体育館に行ったがすでにすごい混雑
仕方なく小学校の体育館に行くと、まだまだガラガラ
場所取りを済ませて、早速受付へ
今年から30代の部になったのでゼッケンも3000番台
体育館に戻り、ごはんを食べて時間をつぶす
時間になったので中学校の校庭に向かい、「15時間」の看板の前に並ぶ
(実は毎年最後方からのスタートなので、今年は頑張って前からスタートしてみた)
結果的にこのスタート位置がすべてを決めた気がする
選手宣誓はトレイルランの猛者「群馬の鏑木選手」
横山選手の対抗になるのはこの人しかいない!!(実際にそうだった)
「おぉー、ザック背負ってるよ!!」(鏑木選手はいつもウェストポーチみたいのしか着けているのを見たことがなかったので)
そんなこんなであっという間にスタート時間
<<スタート~第一関門>>
スタート後、ちょっとしてから周りの人が動き出す
中学校の門をでたら、とりあえず走る
「よっしゃー」って感じて走り始めたら、いきなり信号で止まる
「えぇ~!!毎年ちゃんと交通規制して渡らせてくれたじゃん」
周囲の人からも不満の声が…
信号が変わって、また走る
今回はスタート位置が前だからなのか、周囲の人は上りでも走っていた
「こんな序盤から飛ばすの!?まだあと70kmあるよ」
山道では無理な追い抜きはせず、前の人についていく
今熊神社(本確的な山道の開始ポイント)までは頑張って走った
今回も前回と同じくコースコンディションは悪く、山道で必ず渋滞すると思ったので、それより前に少しでもポジションをあげる作戦
山道に入ってからは、上りは淡々と上り、下りと平地は軽く走った
上りでは足裏を全部地面に着け、ふくらはぎの疲労を抑えるように努力
ドラマもあまりなく第一関門へ
しかし、時間を見るとちょうど4時間(!?)
「早すぎる…」(毎年第一関門通過は5時間半)
<<第一関門~第二関門>>
第一関門で3分休憩し、出発
この先、西原峠まではアップダウンはあるが、走れる場所が多い
走っていると左膝の外側に違和感が…
「おい~!!腸脛靭帯炎じゃないか?」
こうなると下りがきつくなってくる
仕方がないのでとりあえずバファリン
バファリンの効き目はすごく、痛みは和らぐ
西原峠通過後、いよいよ三頭山への上り
でも、なぜか足が前にでない…
疲れてはいるが、この体の重さはなんなんだろう
お腹もグーグー鳴っている
「まさかハンガーノック?」
あわててエネルギーチャージ
結局、チャージが間に合わず、三頭山頂上まで重い体を持ち上げる
時間を見ると7時間経過
ここからいよいよ下りだ
膝の痛みも和らいでいるので飛ばす
鞘口峠、風張峠を通過し、一旦道路へ出る
そしてもう一度山道に入り月夜見山を通過し、第二関門へ
時間を見ると8時間ちょっと
「やっぱり早すぎる…」(昨年よりすでに2時間半早い)
<<第二関門~第三関門>>
第二関門でバファリンをさらに2錠追加
10分の大休止の後、出発
第二関門直後の下りは注意すべきポイントと知りながら、去年に続き今年も豪快にコケる
小河内峠までは快調に飛ばす
そしていよいよ御前山への上りが始まる
後半の山場はこの御前山への上り
足を止めることなく、一歩一歩確実に上っていく
去年はここで調子が悪くなり、雨の中10分ほどうずくまっていたが
今年はどんどん上る
御前山山頂でちょっと休憩し、大ダワまで膝の調子を伺いながら下りていく
大ダワ到着でちょうど10時間
3分休憩し、大岳山へアタック
大岳山への上り口まで走れるとこは走る
大岳山到着で11時間
ここからできれば30分で第三関門へ行きたいと思いながら出発
第三関門のちょっと前にある水場で水分補給を行い
第三関門到着12時間ちょい前
<<第三関門~ゴール>>
第三関門で5分休憩し、いよいよ最後の区間へ
日ノ出山の分岐まで遅いながらも走る
日ノ出山への上りは、「これで最後」と思いながら上る
山頂到着後すぐに下りに入る
膝の調子も悪化してきて、下りの階段が非常に応える
「もう後少し」と自分に言い聞かせ、階段を下りる
金比羅尾根に入り、上りは早歩き、下りは走る
残り5kmの横断幕の下を通過したとき、時計を見ると13時間20分
「もしかして14時間切りができるかも」
そしたら、何ふり構わず走る
膝が痛くても走る
金比羅神社下の70km地点を13時間45分で通過
急な下りもガンガン下りる
舗装路にでてもガンガン走る
最後のコーナーを右折してゴールの明かりが見え
「終わったー!!」と安堵
結果13時間54分で完走
<<感想>>
実は今回のタイムは自分にとって驚異的に早い
去年の大会では17時間37分だったので
実に「3時間43分」も短縮したことになる
正直自分でも驚いている
勝因は「スタート位置」と「最後まで走り続けたこと」かもしれない
今年の初レースである荒川フルマラソンで初マラソンを経験し、5時間30分という記録を樹立してしまったが
今年最後のビッグレース、ハセツネでいい記録が出せて本当によかった
しかし、いい記録の代償として体はボロボロになった…
帰宅してネットで速報を見たら、優勝は鏑木選手だった
しかも2位横山選手とは1分差
2人とも大会新記録、このコースコンディションでその記録、恐るべし…
鏑木選手は自分の知っているだけでも今年「北丹沢12時間耐久レース」「富士登山競走」そして今回の「日本山岳耐久レース」を優勝
しかも、ハセツネ1週間前には海外の国際レース「Mt.キナバル インターナショナル クライマソン」に出場し10位になっている(連闘!?)
来年の日本山岳耐久レースはぜひ鏑木選手、横山選手、そして石川弘樹選手の三つ巴の戦いが見たい!!

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