すべてが熱い!! コルシカ島アドベンチャーレース 4

フランス・コルシカ島で毎年開催されているアドベンチャーレース「Corsica Raid Aventure」に参加しました。この記事はその参戦記です。今回は第4回、ステージ3(ナイトステージ)です。

ステージ3

ナイトステージ
トレッキング

スタートまで

芝生の上にシュラフを敷いて、少し睡眠。あっという間に集合時間となり、スタート地点へ向かう。スタート地点に続々とチームが集まる。しかし、「何だかチーム数が少ないような」。だいたい2/3くらいのチームしかいないように感じられた。後でわかったが、実際夜の区間をキャンセルして、次の日に備えていたチームが多かったようだ。
いよいよナイトステージ

トレッキング

夜の区間はすべてトレッキング。スタートして約3kmはランニングできる。そこから山に入っていくのだが、他のチームを見ると、基本的に前のチームに付いていくみたいで、あまり地図よ読んでいない印象だった。自分は他のチームに惑わされないように地図を読みながら進んでいたので、巡航速度が上がらなかった。でも、周りを見るともう1チーム、同じような感じで進むチームがあった。Tシャツをみると黄色のTシャツ。総合1位のチームだった。同じような進み方だったので、彼らの後ろについて進んだ。途中で進む進路がことなり別々となったが、確実に地図読みをしながら進んでいたようだった。
スタートから2時間くらいのところで、再び大集団となった。次のチェックポイントは近い。集団は一列となって進んでいた。ふと横を見ると開けた場所に車が数台停まっていた。山の中なので、珍しい光景だと感じて、地図を見ると、確かにそのような場所が書いてあった。この場所から次のチェックポイントへは方向が変わる。しかし、集団はまっすぐ進んでいる。私は、集団から抜けて違う方向へ進んだ。しばらくすると河原に出た。チェックポイントは川の反対側にある。川を渡るための橋はない。チーム内で話し合って、靴を脱いで徒渉することにした。
徒渉の途中にキャプテン明日香が足の指を川の中の石に打ちつけてしまった。帰国後にわかったことだが、このとき足の指にひびが入っていた。
徒渉を終えると、まだどのチームも川を渡っていなかった。川を渡りたい多数のチームのライトが遠くに見える。
川を渡って周囲を探すが、チェックポイントが見つからない。もう一度、地図を良く見て考えると、現在地とチェックポイントの位置関係がわかった。進んでいくとチェックポイントを発見!!その次の瞬間、川の反対から大集団が徒渉してきて、あっという間に過ぎ去っていった。
チェックポイントを取って安堵はしていられない。関門時間が30分後に迫っていた。気持ちが焦ってしまい、道をロストしたりしながら関門時間5分前にアシスタントポイント到着した。
アシスタントポイントは準備万端

トレッキング

すぐに支度をしてアシスタントポイントを出発。難しいチェックポイントはなかったので、確実に取りながら進んだ。
そしてCP14。地図上では沢の中にあるチェックポイントだった。チェックポイントの60m下まで登山道で行き、沢沿いに藪の中を上っていく。アプローチのプランとしては間違っていない。確信をもってポイントのあると思われる場所まで行ったが、見つからない。周囲を20分くらい探すが見つからない。「間違ったかなぁ」「でもココしかない」、自分の中で葛藤が起こった。斜面の上からスタッフが下りてくる。何か言っているがフランス語のため、まったくわからない。近くまで来て、身振り手振りを見ると、どうやら「ついてこい」と言っているようだった。スタッフについて斜面を上がると、スタッフが指さす先に炎が見える。「スタッフがキャンプして火でも焚いているのかな」。どうやらそこへ行けと言っている。進んで行ってみると、もう一人のスタッフがたき火の横にいた。そしてそのスタッフの指さす先に、CP14のチェックポイントのフラッグがあった。「こんなところにあるのかぁ」と一気に脱力してしまった。明らかに地図の場所とは違う。地図が間違っているのか、スタッフが間違えているのかわからないが、「こんなこともあるよね」と気を取り直し先を目指す。スタッフが、次のポイントへはこの道を進めばいいよと指をさしていたが、真夜中の山中で、たき火ポイントを出た次の瞬間、道がわからなくなる。「これは絶対進めない」と思い、60m下にある登山道まで藪漕ぎで下った。
登山道に出た時点で4:00。6:00までにゴールしないと、次のステージのスタートができない。CP15はあきらめて、ゴールを目指すことにするが、なかなか遠い。エスケープルートもないので、進むことにする。
CP16直前で夜明けを迎えた。CP16は有人ポイントで、到着時点で6:30。すでに次のステージはスタートしている。結局ここで、サポートのイチローさんに車で迎えに来てもらい、ナイトステージを終えた。
アシスタントポイント出てすぐのところで地図を確認

夜明けを迎える

オーバーナイトで魂を抜かれる

寒くて丸まってイチローさんを待つ

レース後

次のステージのスタートはできなかったが、途中からの参加は可能だった。しかし、みんな疲れ切ってしまったので、次のステージはすべてパスして、翌日から再びレースをすることにした。
翌日のレーススタート地点の街に行き、ホテルにチェックイン後、洗濯をしてみんなでビールを飲んだ。レース期間中とは思えない優雅な時間を送ることができた。
夜にゴール地点の街主催のパーティーがあった。そこで夜間ステージが発表されていて、私たちのチームがトップであることを知った。
第3ステージはトップになりました!!

タイトルとURLをコピーしました