NISSAN X-TRAIL Adventure Race Japan in NAGANO 参戦記 その6(Leg5)

アドベンチャーレースの国際大会である「NISSAN X-TRAIL Adventure Race Japan in NAGANO」にチーム【風神雷神】として参加しました。結果は総合3位(日本人1位)。今回はその参戦記です。

Leg5:ラフティング

ここからいよいよラフティングセクション総距離47kmの長旅が始まる。TA4を5:00に出発。犀川に出るまでの川は豊富な水量と流れがあり、とても楽しく艇を進めることができた。基本的に風神雷神艇は、ラフトガイドスタイルで漕いでいた。私がラダー全般を右後方で行い、他の3人は基本的に前漕ぎのみというスタイル。左前久保田さん、右前おさむさん、左後明日香ちゃん、右後たけぷーという布陣で艇を漕いだ。犀川に合流後も川の流れは衰えず、時折楽しいちょっと荒れた場所などがあったが、次第に川底が浅くなり、岩に乗り上げないよう、気を使いながら艇を操作していった。岩に乗り上げてしまった場合は、みんなでジャンプしたり、艇から一度降りて艇を押すなど、漕ぐ以上に体力を消耗した。さらに進むと川底は深くなっていったが、流れがなくなってきた。「これはダムが近づいてきているな」と徐々に感じられたが、そこからが長かった。流れのないところでラフティングボートを漕ぐのは楽だが、逆に眠くなる。流れのない湖みたいな川を漕ぎ続けてCP23に到着。ここで一旦ラフトボートを降りる。

そしてここからが地獄のポーテージ区間。ポーテージとは、「ラフトボートを運ぶ」というもの。なぜ地獄なのかというと、ラフトボートがかなり重い…約60kgこれを我々は4人で持ち上げて運ぶ。運ぶ距離は約400m。一気には運べないので、30m運んで一旦休み、そしてまた30mを繰り返して徐々に進んでいく。400mのポーテージを終え、ラフトボートを川に運び入れるが、そこには期待していたほどの水量はなく、川底が見えている状態。ボートに乗って漕ぎ始めるが、すぐに川底の岩に引っかかってしまい、みんな降りてボートを押す。ちょっと進んでは降りて押し、ちょっと進んでは降りて押しを繰り返し、少しづつ進むと、やっと満足に漕げるくらいの水深になった。そして再びダムが近づいてくると、流れがなくなり湖みたくなってくる。もうすぐCP24であることがわかるのだが、向かい風が強くなってきて、まったくスピードが出ない。CP24手前でスタッフが川岸にいたが、平行して歩いているスタッフよりもスピードが遅かった。。。やっとの思いでCP24に到着。

再び地獄のポーテージ区間。今回は車がバンバン通る国道がポーテージ区間だったので、主催者は警備員を配置して安全管理を実施していた。今回はテンション高めでお祭りポーテージを実施。みんなで「わっしょい。わっしょい。」と言いながら、結構良いペースでボートを運び、最後には川に向かってボートを投げ入れた。そして、投げ入れたボートに寄って川を眺めると見渡す限り岩だらけ。水量が少ない。というか、流れがまったくない。。。スタッフ曰く「次の橋あたりまで行くと水があるよ」とのこと。次の橋!?地図を見るとそれは1.5kmくらい先ではないか!!ということは、必然的に水のない川の中をポーテージ。重いボートを4人で力を合わせて持ち上げて進んだ。何回に分けて運んだだろうか、ついに目的の橋までくると、そこには発電所から注ぐ大量の水があった!!そこからは流れにボートを乗せながら、良いペースで川下り。「この流れ最後まで続いてくれよー」と思いながら漕いでいた。そしてラフトボートを漕ぎ始めてから10時間。ついにTA5/CP25に到着。長かったラフティングが終わった。この時点で総合3位。4位のふきのとうは、見える位置にはいなかった。

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